集中力を身に付けるには

やるべきことが目の前にあるのに、集中が続かなくて捗らないという経験はないでしょうか。せっかくの副業も集中できないと、効率が下がってしまいます。

今回は、集中力を高め、持続させる方法についてお届けします。作業前に行うテクニック、作業中に行うテクニック、日常で心がけるポイントなどの項目に分けて紹介するので実践してみてください。

 

◆平均的な集中持続時間は?

 一般的に、大人の集中力の平均持続時間は約50分といわれています。しかし、50分間ずっと集中しているのではありません。集中力には、15分ごとの波があり、15分程度は高いレベルで集中できますが、その後は1度落ち込み、また15分程度集中できるという周期を繰り返しているのです。50分という平均時間は、この集中できる15分の波が3回と、余剰の5分を足した計算になります。

 

◆仕事や勉強中に集中力をキープするには?

 作業の始めは集中できるのに、その状態を維持できない人も多いのではないでしょうか。集中状態をキープするには、以下のことを試してみてください。

 

①集中できる音楽や香りを用意する

 静かな部屋よりも音楽を流した方が集中できる場合は、好みのBGMを用意しましょう。好きな音楽が流れることで、ポジティブな気持ちで作業に取りかかれます。

 また、作業用のBGMを決まったものにすると、その音楽を聴くことで集中状態に入りやすくなることも期待できます。

 さらに、香りを利用する方法もあります。鼻から入った香りは脳で知覚されると、脳の集中力や記憶力に関わる部分を刺激するといわれています。一般的に、集中力を高めるならローズマリーやペパーミント、チョコレートの香りが効果的です。しかし、ポジティブな気持ちになれる好みの香りがあるなら、それを利用しても良いでしょう。

 

ポモドーロテクニックを使う

 ポモドーロテクニックとは、1990年代、イタリアの起業家・作家であるフランチェスコ・シリロ氏が考案したメソッドで、時間を区切って集中と休憩を繰り返すというものです。

 1. タスクを優先順位の高い順に書き出します。
 2. タイマーを25分にセットして作業を始めます。
 3. タイマーが鳴るまで作業を行います。
 4. タイマーが鳴ったら作業を止め、5分間休憩します。
 5. 2〜4を4回繰り返したら長めの休憩をとります。


 5分間の休憩の際は、深呼吸や水分を摂るなどリラックスしましょう。長めの休憩は20~30分ほどとり、次のポモドーロテクニックに備えてしっかりと脳を休ませるのがポイントです。

 

③思い切って休む

 どうしても集中できないときには、思い切って休んでみましょう。集中しようとしているのにできないなら、気づかないうちに脳や体に疲れがたまっているのかもしれません。そういった場合は、無理に作業をすすめてもさらに疲れが蓄積してしまいます。

休憩をとって脳や体の疲労回復に努めましょう。休憩をはさむことで、疲れが癒されて気持ちもリフレッシュでき、再び集中状態に入りやすくなります。

 

 

次回は、「集中力アップのための生活習慣」について、お届けします。