古銭の保管方法

前回は古銭の価値について簡単にご説明しましたが、では実際付加価値のついた古銭を買取に出すにあたって、古銭の価値を損なわないようにするにはどうしたら良いか?

古銭の保管方法についてお伝えします。

 

◆古銭を保管する際やってはいけないこと

 古銭を買取業者やオークションなどで高く売るためには、古銭を洗浄剤などを使って「洗浄」や「磨く」ことはしないようにします。洗浄や研磨を行うことで、古銭が損傷したり摩耗したりしてしまいます。そうすると、古銭の市場価値が下がり最悪の場合、売り物にならなくなってしまいます。
 もし古銭を観賞用として綺麗にしておきたいということであれば、市販のコインクリーナーを使うのがおすすめです。ただし、「製造時の状態を保った古銭」ほど価値が高く高価買取され、古銭を洗ってしまうと、その価値はほとんど無くなってしまうのでご注意くださいね。

◆古銭の保管方法

 古銭には定番の大判小判、比較的手に入れやすい明治大正時代の古銭、普段使っている1円、5円、10円などの身近な古銭など、さまざまな種類があります。
中には希少価値が高く、高額で買取されるものも。
 そんな古銭の保管方法は以下のとおりです。

①コインホルダーに入れる
 コレクターの中で一般的なのは、「コインホルダー」に入れて保管することです。
様々な種類やサイズが販売されており、手頃な値段から購入することができます。
保護材を二つ折りにして古銭をはさみ、ホッチキスで止めるタイプが一般的ですが、シールで貼り付けるようなタイプもあります。

 

②コイン専用のアルバムに入れる

 コインホルダーだけでも十分保管できますが、枚数が多いような方はコイン専用のアルバムに入れて保管する方法もあります。アルバムは整理して見やすいようにすることができ、古銭をコレクションしながら保管するのに向いています。
 コイン専用のアルバムも様々な種類のものがありますが、コインホルダーにコインをおさめ、それをアルバムに入れて保管する方も多いです。

 

③コイン専用のカプセルに入れて保管する

 複数のサイズがあり、入れたい古銭のサイズに合わせてカプセルを購入することができます。逆にサイズがぴったりのものを使用しないと上下に動いてしまったり、無理に入れると破損の恐れがあるので、慎重にサイズを選ぶことが重要です。
保管する古銭の枚数が少ない場合や、初心者の方でも使いやすいのが特徴です。

 

 

古銭を貯金箱などに乱雑に入れていると、古銭同士がぶつかり合って傷が入ってしまうこともあります。また、古銭はカビやサビなども発生しやすいため、通気性や湿気にも気をつけないといけません。
少し手間暇をかければ、古銭はいつまでも綺麗に保管することができます。劣化を防ぐことが古銭の価値を保つ秘訣となりますので、保管方法には気をつけましょう。