副業にも役立つ傾聴力とは?
ビジネスにおいて、相手との信頼関係を強くしたいと感じたことはありませんか?
そのような時に一番重要なのは、「聴く力」である傾聴力です。
今回はビジネスだけでなく、日常生活でも大いに役立つ「傾聴力」についてお伝えします。
◆傾聴力とは?
傾聴とは英語で「Active Listening」と表現され、ビジネスの場だけではなく高齢者介護、医療の現場などでもよく用いられています。 アメリカの臨床心理学者カール・ロジャースによって、来談者中心療法というカウンセリングの技法においてカウンセラーが身に付けるべきスキルの1つとして提唱されました。
日本語の「きく」には「聞く」「訊く」「聴く」の3つの漢字があります。
・聞く : 音や声が受動的に自然に耳に入ってくること。
・訊く : 質問などをして能動的に尋ねること。
・聴く : 耳を傾け、相手に寄り添い、言葉の背景も理解しようとすること。
上記からも分かるように、ビジネスにおいては、「聴く」=傾聴力はクレーム対応など相手の言い分をしっかりと受け止める必要がある際や、相手との深い信頼関係を築く際に重要となるスキルなのです。
◆傾聴力が重要な理由
①相手と信頼関係を築くことができる
ビジネスの場では信頼関係を築くことが重要視されます。
例えば、ターゲット顧客に商品やサービスを購入してもらうためには、まずターゲット顧客との間に信頼関係がなければなりません。 そしてそのためには、顧客のニーズが何なのかを把握するため、話を傾聴する必要があります。 その結果、ニーズに合った商品やサービスを提案することで売上に繋がるのです。 ビジネスにおける傾聴力の高さは、成果に直接繋がっています。
②周囲の人との人間関係が良くなる
傾聴力を持った人は周囲の人に「自分の意見を真剣に聴いてくれる」という印象を与えるため、自然に人間関係が良くなります。 ビジネスではチームワークが重要になることも多く、この時に一番重要な協力し合える良い人間関係を生みだすのが傾聴力だと言えるでしょう。
③会話を通して自分自身を客観的に理解できる
傾聴力が高くなると、相手の話を相手の立場で聴くことができるようになるので、自分自身を客観的に理解できるようになります。
◆傾聴力の高め方
①会話の割合を「相手7:自分3」とする
相手の話を本当に傾聴したいのであれば会話の割合を「相手7:自分3」となるように調整しましょう。
②バックトラッキングを意識する
・相手の話した「事実」を繰り返す
・相手の話した「感情」を繰り返す
・相手の話の「要約」を繰り返す
この3種類を状況に応じて使い分けることができるようにします。
③ミラーリングを意識する
ミラーリングとは相手の仕草や行動、言動を観察して真似ることで相手に親近感を持たせる心理的効果を指します。
④話す店舗、声のトーンを意識する
話すテンポ、声のトーンや呼吸のリズムなどを相手に合わせると傾聴力は高まります。
⑤共感しながら話を聴く
自分の意見と異なることを言われた時には、「(あなたは)そうなんですね」という相槌をうつようにすると、 聴き手と話し手の区別をしっかりとつけ、聴き手の話は聴き手の話として肯定的に聴いているということを表現できます。
傾聴力を高めることを意識していくと、ビジネスでも結果がついてくるようになりますよ。